
ちなみにザッカーバーグ本人は、この映画に関して「僕と似ているのは服の趣味だけだ」と酷評しているから、映画を信じるか、彼の言葉を信じるかは観客に委ねられている。ただ、この映画の世界的な成功によってユーザー数は8億人に達し、彼の個人資産は175億ドル(1兆3,600億円)を超えた事は事実のようだ。
ついでにもうひとつ思い出したので、映画 "CATFISH" の事も紹介しておこう。こちらは実際の facebook のユーザーによるドキュメンタリーでスタッフはたったの2人。主人公の Nev が facebook で女の子から一通のメッセージを受け取る事から始まる。会った事のない相手と何度かやり取りをして行くうちに、徐々に意気投合して行くのだけれど、それと同時になんだか怪しいような事も起こっていて... ついには会いたい気持ちと、確かめたい気持ちが抑えられなくなって、実際に遭いに行く。その行動の一部始終をカメラマンが捉えるのだけど、結末が全くもって、誰にも見えないまま進行する様子は、独特の緊張感に溢れていて、ドキュメンタリー映画の面白さを再認識させてくれるとともに、結末は意外なところに向かって行く。ちなみに facebook から出来た映画だけあって、オフィシャルの facebook ページ も充実しているし、監督兼主人公も実在している。
facebook という史上最大の SNS を作った人間を描いた大作と facebook から生まれた、主人公とカメラマンのたった2人で作ったドキュメンタリー。映画としてのスケール感は全く違うけれど、どちらも時代を象徴するような映画でとても面白い作品だった。
facebook という史上最大の SNS を作った人間を描いた大作と facebook から生まれた、主人公とカメラマンのたった2人で作ったドキュメンタリー。映画としてのスケール感は全く違うけれど、どちらも時代を象徴するような映画でとても面白い作品だった。